AIに反対されたが、半日で作った
| やったこと | 結果 | つまずき |
|---|---|---|
| 「作れそうなもの」を1画面で見る内部ボードを作った | 1日で3版。v1は実働50分、v1.1は40分 | AIには「まだ作るな」と反対され、作ったv1は自分で「弱い」と却下した |
副産物が5つ溜まった
このサイトを運用して20日の時点で、困るたびにツールを作っていたら、副産物が5つになっていました。
- 投稿の下書きを置く棚(ファイル管理が面倒だった)
- 数字報告の文面を組み立てる仕組み(毎週、表現がぶれた)
- 記事をnoteへ変換するツール(転載が手間だった)
- Xで話しかける相手を探す仕組み(手で巡回すると続かなかった)
- そして、こうした「作れそうなもの」自体の置き場
どれも、ぼくと同じ非エンジニアの人がそのまま使える形にできるかもしれない。そう思って、候補として1行ずつメモに残していました。
AIは「まだ作るな」と言った
8月29日、候補が5枚になった日に「1画面で見られるボードにしたい」と言ったら、AIは反対しました。返ってきた文はこうです。
今日作るのはやめましょう。カードはまだ4枚です。4枚のためのボードは、順序の逆転です。運用を1周させてからツールを作る方が、ツールの要件も正確になります。
言い分は分かります。ぼく自身が「ツールは、困ってから作る。作れそうだから作る、はやらない」と決めているので、AIはその決まりを守っただけです。
でも、候補に○×を付けて進める判断をするのはぼくで、その材料が1行のメモでは見えない。思いつきなのか、話し合いの途中なのか、作ると決めたのか──全部同じ1行に見える。話し合った中身はAIとのチャットにありますが、チャットは流れます。
見えない箱を前に判断だけしろ、は飲めませんでした。「困ってから作る」の「困っている」は、いまこの状態のことだ。そう言って作りました。
v1: 実働50分
Codeに指示を出して、50分で最初の版ができました。ネタ帳のカードを読んで、非公開のページに並べるだけのもの。ログインしないと開けない場所に置きました。

自分で「弱い」と言った
見た瞬間の感想は「弱い」でした。理由は2つ。
1つは見え方です。カードがそのまま縦に並んでいるだけで、5枚を見比べられない。どれが新しくて、どれが動いていて、どれが止まっているのかが分からない。
もう1つは、ぼくの言葉でそのまま書くと「どんなプロダクトなのかもわかりにくいですよね」でした。カードの書式は「出所(なぜ生まれたか)」から始まっていて、「それが何なのか」を書く行がなかった。作った本人たちには分かる。でも日曜日に10秒で判定する画面としては、失格でした。
つまりAIの反対は、半分当たっていました。「運用を1周させてから作る方が、要件が正確になる」──要件が足りていなかったのは事実です。ただし、足りていないことは作らないと分からなかった。
v1.1: 40分
その場でv1.1を指示しました。足したのは3つ。
- カードに「説明・段階・履歴」の3行を追加する(何か→なぜ→評価、の順に並べ替え)
- 上段に5枚を1行ずつ並べたサマリー表を置く。タップで下の全文へ飛ぶ
- 最上部に「今週の種: 新規N件・変化N件」を自動で出す。週次の報告文はこの行を読み上げるだけにする
v1のボードは消さずに保存しました。ボツを残すのは、こうして比較するためです。

v1.2: 同じ日の3版目
その日の夜にもう1版。スマホで見る前提だった画面を、PCで判定する画面に変えました。
この日の実測
- 版数: 3(v1 → v1.1 → v1.2、すべて8月29日)
- 実働: v1 50分、v1.1 40分、v1.2 約15分(コミット間隔からの概算)
- カード: 5枚(9月1日時点で8枚)
- 書式に足した行: 説明・段階・履歴の3つ
- AIの反対: 1回。半分正しかった
ぼくが覚えておくこと
「困ってから作る」の決まりは、AIに守らせると「まだ困っていない」と判定されることがあります。困っているかどうかは、ぼくにしか分からない。決まりを破ったのではなく、決まりの「困っている」を、ぼくが定義した。
そして作ってみたら、要件は本当に足りていなかった。作らないと分からない要件は、作ってから足す。反対されて、作って、却下して、半日で3版。ぼくのツールはだいたいこの順番でできています。
追記(2026年9月2日): ボードの画像2枚を、候補管理ボード自身のカード以外を伏せた版に差し替えました。他の候補の中身は、まだ公開する段階ではないためです。
追記(2026年9月3日): このツールを公開しました
記事に出てきた候補管理ボードを、「ネタ帳ボード」の名前で公開リポジトリに置きました。ネタ帳(Markdown 1枚)を読んでボード(HTML 1枚)を作る、Python 3だけで動くツールです。
記入例は架空で、ぼくの棚の中身は入っていません。使い方と、ぼくが詰まったところはリポジトリのREADMEに書いています。
この記事について
同じところで詰まった、ここが分からなかった、があれば聞かせてください。次の記事の材料にします。ツールを使って詰まった場合は、リポジトリのIssueでも受け付けています。
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